Applewatchで何ができるか、特に心疾患が心配な人にはオススメしたい健康管理の5機能があります。
高額なのにアップルウォッチをなぜ買う必要があるのかデータ紹介をしながら解説しました。
大動脈解離および心不全で再入院した母をもつ家族として、医療従事者としてもお送りします。
この機能があったから買う即決をしたといっても過言ではありません。
介護や心疾患後で悩んでいる人の参考になれたら幸いです。
Applewatchで何ができるか、親の健康管理に役立つ5機能
- 心電図アプリケーション
- 不規則な心肺の通知
- 血中酸素飽和濃度の測定
- 転倒検出
- メディカルID
今回は「高いけど買うべき!」と決断できた5つの機能を医療従事者の目線もあわせて紹介します。
これは頼りになると強く感じたので購入しました。
その理由をくわしくわかりやすくお伝えしますね。
心電図アプリケーション
Apple watchの心電図アプリケーションは心疾患の早期発見に役立つ精度の高い機能です。
なぜなら24時間心電図をつけているのとほぼ同義であり、怪しい不整脈を発見したとき波形を記録できるから。
でもこれだけだと少しわかりにくいのでデータと一緒に説明します。
心電図アプリの精度は?
アップルウォッチで不整脈の発見はできるのか検討した海外論文によると、陽性的中率84%という報告があります。
さらに世界2位の死因”脳卒中”につながる心房細動の感度98.3%の結果報告など、精度は高く作られているとわかりました。
また記録はすべてPDFファイルにして医師と共有もできるため、万が一通知で怪しい所見が出ても受診時にどんな波形が出ていたのか医師に参考データとして提出できるためとても参考になります。
とても期待のできる精度の心電図を24時間つけてるということ。
しかも心房細動をかなりの確率でひろえると聞いたら買わない選択肢はありませんでした。
不規則な心肺の通知
元々海外では先行して使えていた心電図アプリですが、アップルウォッチの通知によって早期発見につながった例があります。
また日本でも心電図アプリがリリースされてからApple watchによる通知で早期来院したケースが報告されていました。
つまり血圧測定だけでは気づけない変化に気付きやすくなるため、不規則な心肺の通知はとてもありがたい健康管理機能といえます。
急な動悸があっても「大丈夫だろう」と見過ごしてしまう人こそ持っておくべきですね。
アップルウォッチが「怪しい動きをしてますよ」と心疾患の早期発見につながるかもしれないので。
血中酸素飽和濃度の測定
さらにApple watchはSeries6から血中酸素飽和濃度の測定ができるようになりました。
医療現場ではパルスオキシメーターという指先につける機械で測定しますが、アップルウォッチは手首に巻いてるだけで測定ができます。
「精度は大丈夫なの?」と気になるかもしれませんが、海外であらゆる疾患で実証した報告がありました。その結果をわかりやすくドクターが解説した動画がこちら。
Apple watchの血中酸素飽和濃度の測定精度は?
つまりアップルウォッチの血中酸素測定機能は自宅での健康管理レベルなら支障ない精度です。
とはいえパルスオキシメーターは医療用だと相場が1.5万円、精度は別にしても民間の安いものでも4千円前後で買えます。それに反してアップルウォッチは約5万と明らかに高額ですよね。
しかしパルスオキシメーターの機能とともに、心電図を常にモニタリングしてくれる機能は他にありません。
そのためApple watchは心疾患がすこしでも心配な人こそ持つべきアイテムです。
3年間使ったとしても1年1.6万円なので、それなら心電図アプリもついてるアップルウォッチが必要だと考えました。
転倒検出
Apple watchの転倒検出は、もし誰も見ていないところで倒れてしまった時に役立つ機能です。
転んでしまっても骨折による激しい痛みで助けを求められない、意識消失で倒れてしまって自分では助けを呼べない。
そんな状態になったらアップルウォッチが転倒検出し緊急通報をしてくれるうえ事前に設定しておけば緊急連絡先の家族にも通知がきます。
早く救出できる、これは救命や予後に大きく関わる大事なポイント!
実際に海外では転倒検出が働いたことで命を助けられたケースが報告されています。
この機能が1度も使われないことが良いとはいえ、万が一ひとりでいる時に親が倒れてしまったら代わりに助けを呼んでくれる機能はアップルウォッチだけです。
病気はなりたくてなるものでもないですし、いつ倒れるかわからない。これが病気です。だから私は転倒検出は絶対に外せないポイントだと判断しました。
メディカルID
緊急搬送時など、治療歴や服薬状況を把握したいときに役立つ機能です。
たとえiPhone等がロックされていても医療情報が表示できますし、もちろん設定しなければ何も表示しません。
命を助けるときは1分1秒を争っています。
その時になるべく正確な既往歴や服薬情報があると、医療従事者は治療戦略を練りやすくなるんですよね。
そのため参照程度しかされなくても、搬送先でこの既往歴があるのかとないのとでは治療スピードが変わります。
医療現場でアップルウォッチ使ってる人は結構います。
そのため使えないんじゃないの?ってことは意外とないんですよね。むしろ助かる!と感じるかも。
Applewatchで親の健康管理に役立つ5機能まとめ
健康管理に便利な5機能まとめ
- 24時間心電図モニタリングできる
- 不整脈の検知レベルも高いから早期発見も
- パルスオキシメーターと心電図がセット
- 急に倒れてしまっても緊急通報してくれる
- 救急搬送時に参考になる情報も手元に
これらのことからわかる通り、Apple watchは心疾患がすこしでも心配な人なら持っておいて損はないアイテムといえます。
逆に血中酸素飽和濃度だけ気になるなら、医療用のパルスオキシメーターを買うにとどめたほうが経済的ですね。
今回の解説ですこしでも親の健康管理に使ってみようかなと悩んでいる人の参考になれたら嬉しく思います。
余談(我が家のはなし)
今回わたしが両親にアップルウォッチを導入したのは今回の5機能が私の目の代わりになると判断したのも大きいです。
大動脈解離に対する緊急オペと予定オペ、そのあと心不全で再入院した母はアップルウォッチがあれば3回目の再入院は防げていたものでした。
全身が弱り、いつ転ぶかわからず、また心不全になり急に倒れるかもしれない。そのときすぐに救命できるように、事前にわかるように環境を整える。これも1つの介護の在り方なんじゃないかなと考えています。